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あはは・・・と山崎は笑った。
屈託のない笑顔というやつだろうか。
しかし、なんでいきなり話しかけてきたんだろう。別に中学時代から仲が良かった訳でもないし・・・いや別に悪かったわけでもないが、確認できるだけでもこの教室には元クラスメイトが3人いる。
・・・なんで俺なんだ?
純「むぅ~、どうして女の子と喋っててそんな顔するかな?」
俺「・・・悪かったな。生まれつきなんだよ」
純「む~・・・かわいくないなぁ・・・」
大きなお世話だ。
ついでにいうと俺はかわいくなろうなんてかけらほども思っていない。
「それじゃまたねっ」
と言い残して山崎は自分の席に戻っていき、俺は大きく息をはいた。
「お疲れさん」
俺「・・・死ぬかと思った」
山崎と入れ替わりに俺に話しかけてきたのは、小宮高志(こみやたかし)。中2からの付き合いで、多分俺が一番仲良くしてた奴だ。
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