…父親…

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涙が 頬を伝いました 彼は 新幹線の席で 一人 泣きました 窓の外の 懐かしい景色も合わさり さらに涙がこぼれました 子供の頃の記憶 父親に怒られ 家に入れてもらえなかったこと 顔面を殴られたこと 恨んだこと そして 優しかったことも 母親がいなく 父親だけで 自分を育てるのが どれだけ大変だったか 不器用な父親が 慣れない弁当を作ってくれ どんなに嫌がっても 授業参観と 部活の試合のときは 必ず来てくれた 彼は 涙をボロボロ流しながら 大好きだった 父親の だしまきたまごを食べました
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