第4章†ファーストキス†

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「な、何よ。離して!!」 「わ、悪ぃ」 そう言うと、城戸亮は手を離した。 去り際、顔を見れば顔が赤かったような気がした。 あたしは中庭に行き、ベンチのところに行きため息をついた。 「岩岡さんどうしたの?」 「城戸くん」 「雅人で良いよ」 「え?う、うん」 あたしは、初めて男子に下の名前で呼んで良いよって言われて、少しドキドキした。 「あたしの事は、紗毅で良いから」 「うん」 雅人君は、あたしに向かって微笑んだ。 「ところで紗毅ちゃん。大きなため息ついてどうしたの?」 「えっ?ため息なんて、ついてた?」 あたしは、ため息をついてた事に気づいていなかった。 「うん。結構大きかったよ」 「ホントに!?」 「うん」 気づかなかった。 多分、無意識についていたらしい。
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