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俺は、アイツを傷つけたのか?
アイツにキスした覚えもない。
俺が寝てる時、何かあったのか?
俺は、紗毅に謝る為に紗毅を探した。
そしたら中庭にいて、話し声が聞こえたから耳を傾けた。
「実はね。あたし、城戸亮が寝てたから起こそうとしたら、アイツにキスされて。それをアイツに言ったら、覚えてなかったみたい。」
紗毅が無理に笑ってんのは、俺にも分かった。
「亮が!?」
「うん。ファーストキスだったのに」
アイツは泣いていた
俺が、寝ぼけてアイツにキスしたせいで、紗毅を傷つけた。
俺は、最低だ。
「紗毅」
俺は呟くように、アイツの名前を呼んだ。
雅人は、紗毅を抱き寄せた。
「雅人、君?」
「きっと亮は、悪気があってやったんじゃないと思うんだ」
当たり前だ。
悪気があったら、こんなことしねぇ
「分かってる。だけどショックだった」
相変わらず、アイツは泣いたままだった。
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