第5章†悩み†

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俺は、アイツを傷つけたのか? アイツにキスした覚えもない。 俺が寝てる時、何かあったのか? 俺は、紗毅に謝る為に紗毅を探した。 そしたら中庭にいて、話し声が聞こえたから耳を傾けた。 「実はね。あたし、城戸亮が寝てたから起こそうとしたら、アイツにキスされて。それをアイツに言ったら、覚えてなかったみたい。」 紗毅が無理に笑ってんのは、俺にも分かった。 「亮が!?」 「うん。ファーストキスだったのに」 アイツは泣いていた 俺が、寝ぼけてアイツにキスしたせいで、紗毅を傷つけた。 俺は、最低だ。 「紗毅」 俺は呟くように、アイツの名前を呼んだ。 雅人は、紗毅を抱き寄せた。 「雅人、君?」 「きっと亮は、悪気があってやったんじゃないと思うんだ」 当たり前だ。 悪気があったら、こんなことしねぇ 「分かってる。だけどショックだった」 相変わらず、アイツは泣いたままだった。
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