第1章 †出会い†

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「おはよー」 「おはよー」 友達に挨拶をされ、笑顔で挨拶を返した。 「紗毅ー」 「茉莉。どうしたの?」 この子は、あたしの1番の友達 そして、恋してる人を見つけるとついつい相談に乗ってしまうお節介さん 神崎茉莉(カンザキ マリ) 「あたし、スッゴいかっこいい王子キャラ見つけたんだ」 茉莉は、息切れしながら言っていた。 「ヘェー」 あたしは、無関心だった。 だって、王子とかそういうのには興味がないから。 茉莉「ヘェーって、興味ないの?」 「うん。あたし、王子キャラとか興味ないんだよね。」 そう言えば、茉莉は呆れながらため息をついていた。 「またそんな事言ってぇ。だから、彼氏出来ないんだよ」 「うっさいわねぇ」 「だいたい紗毅は、理想が高すぎるんだよ」 そう あたしの好きなタイプは、優しくて、あたしがどんな奴でも“お前ってホントドジだなぁ”って言ってくれる人。 だから、意地悪な人は好きじゃない。 「王子キャラのほとんどが、腹黒いから嫌なんだよね」 「紗毅、それ考えすぎだよ」 茉莉は、呆れていた。 「すいません」 突然話しかけられ、あたしと茉莉は振り向く。 そこには、美少年で王子キャラっぽい人がいた。 「はい、何でしょうか?」 「職員室はどこですか?」 「そこの門を曲がって左だけど。」 美少年に道を教えれば、ありがとうとお礼を言い、去って行った。 「ああ!!さっき言ってた王子だよ」 茉莉は、王子を見た瞬間テンションが上がっていた 「ヘェー。王子って言うか、ドジっぽそう」 「そうかなぁ?でも、かっこいいよね」 「まぁ、確かにかっこいいかもね」 あたしは、苦笑いだった。
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