決して結ばれる事のない2つの原石

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『ずっと2人で一つだよ。』 そう言い合ったあの頃の僕らが懐かしい… よく近くの森の中にある湖で、 僕らはいつも遊んでいたっけ? 「エト、早く!!」 「待ってよ―!サンってば!!」 エトがボク目掛けて笑顔でこっちへ走って来る ―ドンッ。 勢い余って押し倒されたボクの上には、走り疲れて息を切らしているエトの姿。 ニコッと笑うと、エトはボクの上から下りて笑った。 「サン捕まえた!!」 天使の笑顔のような素敵な表情 自然に囲まれたのどかな暮らし 他人など見た事がない ましてや学校ども行っていない 病院や、お店だってない。 僕らだけの世界。
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