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カタカタと、青年の指がキーボードを軽快に叩く音が響く。
その部屋には窓が無く、外から入り込む光は皆無だ。
故に部屋の中の光源は、青年が床に座りながら操作する、青いノートパソコンのディスプレイから発せられる光だけだ。
「おし、これでいいかな」
そう彼は呟き、ノートパソコンを閉じた。
部屋の中は完全に光が途絶える。
しかし、青年が開けたドアによって、すぐに真っ白い光が差し込んだ。
青年は、青いノートパソコンを黒い鞄に入れ、太陽の光で照らされた外へ出ていった。
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