堕ちたHERO

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彼はHEROだった。   皆から好かれ、弱き者を助け、悪を滅ぼす。 そんな漫画のようなHERO。   彼はHEROという立場を誇りに思い、満足していた。 人々も又、彼を必要としていた。     彼は毎日空を翔んでいた。 パトロール。 それに人々の声も聞き取りやすいからだ。   彼が翔んでいるのを見ると、皆一様に声をあげ、手を振った。     彼は献身的だった。 いつ、どこでも彼を呼べば翔んでくる。 まさに理想的なHERO。   彼は少しずつ、少しずつ悪を無くしていった。      
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