プロローグ

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僕は首だけで返事をする。 麻菜穂さんは何も言わず僕を抱き締めた。 「…麻菜穂さん?」 麻菜穂(以降→麻)「辛いよね。哀しいよね。でも大丈夫、煉ちゃんを独りにはしないからね」 麻菜穂さんに続き、4姉妹達も僕を抱き締めてきた。 「ぅう…父さぁん、母さぁん…ぅわぁあぁぁ!!」 麻菜穂さんと姉妹の優しさに凍り付いた心は一気に解凍され、泣いてしまった。 泣きながら、僕のこれからはこの優しさをくれたこの人達の為に生きていこう。そう、心に誓った。
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