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この人魂の内容を簡潔にまとめると、つまりこういう事らしい。
信じたくない。信じられるはずがない。
でも信じるしかなかった。
だって、あたしの体はもう物に触れる事ができなかったから。
話しかけても誰も振り向いてくれなかったから。
普通はこんな風に思うと思う。
でもあたしは普通じゃなかった。全然ショックを受けなかった。その現実を「はい、そうですか」と、すんなりと受け入れていた。
なぜだろう?
この時、失った記憶の奥底でほっと安心したような気持ちになったことを、この時のあたしはまったく気づいていなかった。
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