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「死者は現在30人程確認されていますが、依然見つからない生徒がいる模様です」
いまごろこんなニュースが流れている頃だろう。
普通ならば俺は死んだ…
死者の名前の欄に俺の名前があっただろう。
だがいま目の前にある光景は凄まじいものだった。
鎧をきた男達が剣や槍を持って、馬に跨がりこちらに走って来ていた。
「何がどうなってるんだ…?」
これは夢だ…
そうだ、きっと死後の世界なんだろう。
そう思い俺は思い切り自分の頬をつねった。
「イタタタタ」
夢じゃない?
死後の世界なら痛みはない筈…
ならここは一体?
そう考えているとすぐそばまで騎馬が迫っていた
しまった……轢かれる
そう思った俺は動くことが出来なかった。
恐怖で足が固まったのだ…
目前まで迫り来る騎馬の集団……
迫力は凄まじいものだった。
しかしこちらが子供だと気付いたのか徐々に速度を落としつつすぐ側まで来た。
完全に囲まれた……
騎馬が周りに六頭
その六頭の間からもう一頭騎馬が入り込んできた。
「そなた、何者だ?
まさかそなたも黄巾軍のものか?」
入り込んできた騎馬に乗る長髪の男が尋ねてきた。
日本語?とゆうことはここは日本?
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