第1章

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それから3日経って、 またクラスで集まる日になった。 時間間違ってたみたいで 30分ほど遅れてしまったから 3階までの階段を2つとばしで駆け上がった。 廊下のはしの6組から何人かの声が聞こえる。 前よりもたくさん人が集まってるみたい。 「おはよー!遅れてごめんやん」 大きな声で戸を開けた直後、 「おはよう木村さんあんな!!」 「ふぇっ!?」 あまりに早口で突然上田くんが喋りかけるもんやからびっくりしてしまった。 「なんやその声~っ」 みんなに笑われた。 「いきなりごめんな。あんな、今話合っててんけど、木村さん、バッキーさんやってくれへん??」 「…ぇええっ!?」 「金原さんが主人公やってくれるらしいねんかぁ!主人公ってさ、主婦やん?金原さんイメージぴったりやと思わへん??」 「あ~ほんまやなぁ!ぽいぽい」 金原さんはクラスのお母さん的存在って感じ。 でも劇とかそうゆうの苦手そうやったしあたし何も考えてなかったからなぁ~… 「やし金原さんやってもらいたいねんけど、どう思う?」 正直やりたかったけど、あまりにも金原さんがイメージぴったりであたしより全然よさそうやったから 「うん!いいで!そうしようや!………で?」
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