第1章

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あたしはその声に応じて教室の中へ入った。 「はぁい?どしたん?」 「あのさぁ、さっきのバッキーさんの事やねんけど、」 「うん」 「拓也が代わってくれるって」 「えっまじで?それはめっちゃうれしいけど…いいの?高橋くん」 「全然いいで!俺、別にどの役でもいいしな」 「えっほんまにいいの?うれしい!ありがとう!助かった~っ ほな、あたし何になるん?」 「堀之内ってやつやで」 「そっか!わかったぁ。ほんまにありがとう高橋くん!めちゃくちゃ助かりました!ごめんな?」 「いいよ!全然気にせんで」 そう言って高橋くんはあたしに笑いかけてくれた。 その笑顔は すごい優しそうやけど、 なんかちょっと愛想笑いに見えたかも。
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