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そんな適当な会話をしているセルレイとマルティスを遠目から見ている少女が一人いた。
少女は周りにどんなに話し掛けられても、適当に流し、今一人で席に座っている。
(…気になります…
セルレイという人が気になります…
何故私に話し掛けて来ないのでしょう…
別に話し掛けて欲しい訳じゃないですが、周りの皆は私に近寄って来るのに…)
「決めました。
今から話し掛けてみます。」
レアナは一人で勝手に決めて、セルレイとマルティスの方へと歩いて行った。
「…だからな、俺は学年でトップ3に入らなきゃ…」
「あの…」
マルティスがセルレイに熱弁している最中にレアナが割って入った。
「何であなたは私に話し掛けて来ないんですか?」
「…誰だお前。」
セルレイは怪訝な顔をして、レアナを睨んだ。
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