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ここは魔物の住み着く樹海。
その中を歩く2人の男がいた。
「アイル!!」
一人のいかにも魔法使いらしい格好をした男がアイルと言う少し華奢な男に声を掛けた。
「なぁにガルーダ。」
「最近お前禁術を使いまくっているが、大丈夫なのか?」
「はは、私たちは最強の魔法使い、どうって事ないよ。」
アイルは手をヒラヒラと振ってガルーダの心配を茶化した。
この頃、2人はこの世界最強の魔法使いとして、名を馳せ世界中に知られていた。
「…そうか…
俺は最近不安だよ。
腕の黒い筋がはっきりしてきた。」
ガルーダは腕を眺めた。
「なぁに、ガルーダ怖いの?
そんな事を怖がっていたら皆に笑われるよ。」
「…」
ガルーダは俯きながら、アイルの後ろを歩いた。
「あんたね、私よりも強いんだからウジウジしないでよ。」
「…悪い。」
ガルーダはとりあえず謝った。
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