83人が本棚に入れています
本棚に追加
テーブルの上に並ぶ
トンカツ
大盛りキャベツの千切り
豚の生姜焼き
鳥の唐揚げ
メンチカツ
シーザーサラダ
いつもの風景だ
手当たり次第に食べ
手当たり次第に飲む
富美子のコップには
なみなみとコーラが汲まれていた。
大量のマヨネーズをかけ
次々とテーブルのおかずが消えていく
食べているのは
裕二と富美子だけ
スパイスは汗
『昨日のカレー
まだ、残ってる?』
『ありますよ』
裕二は富美子に丼を差し出すと
富美子は丼に御飯をよそって
冷蔵庫からカレーを取り出して
御飯になみなみとかけ
レンジの中へと運ぶ
裕二は手を休めず
黙々とテーブルのおかずへと箸を伸ばす
『ハァハァ』
ズボンのベルトを緩めると
『チン』
レンジのカレーが温め終わった
『はい』
『ありがとう』
裕二はいそいそと
カレー丼を飲み込み始めた。
1ヶ月働くのは
総て食べる為に…
端から眺めると
そう思える程に
裕二と富美子は
テーブルの上の食材を食べ尽くしていった。
最初のコメントを投稿しよう!