逆転‼

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 彼には想いを寄せている女性がいる… しかも、その女性は自分ではない… せっかく友達に昇格できたのに、それ以上は望めないなんて……… 諦めようと決めながらも結局諦めきれずに、ただ毎日を過ごしていた。 諦めたら楽になれるはずなのに、彼への想いは膨らむ一方… それから、一年半の時間が過ぎていった… ある夜、突然電話が鳴った 『オレだけど』 どこか聞き覚えのある声……  彼だった‼  「ど、どうしたの? って、ウチの番号なぜ知ってるの??」 当然の疑問である。 彼とは、あの時に交わした言葉が最初で最後だったからだ。 『アイツから聞いたんだ…』 どうやら彼女から聞き出したらしい 「それで、急にどうしたの?」 ふーーーーーっ❗  受話器の向こうから、彼が深呼吸をするのが聞こえた 『オレと… 付き合ってくれないか? キミのことが好きなんだ』 この約一年半におよぶ片想いが、今実ろうとしている❗ もし、彼が私に想いを寄せてくれたら… もし、彼とカップルになれたら… もし、彼とデートできたら… そうやって、可能性のない《if》をずーーっと夢見ていた‼ ほとんど妄想に近かったかも(苦笑) でも実際に、彼は私に【告白】をしてくれた‼ 「えっ⁉ ………………はい」 もうちょっと可愛く返事をしたかったのだけど、頭の中が真っ白になっててそれ以上の言葉は出ては来なかった………
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