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李膺のもとで勉強していた袁術だが、15歳の時、師と仰ぐ李膺が党錮の禁で逮捕、処刑されてしまった。
(袁術)「宦官は誠に許しがたい。あの李膺先生がなぜ逮捕されるのだ。」
当時権力を握っていた宦官は、党錮の禁で清流派の官僚を追放・処刑していった。官僚が宦官を批判するからである。
さて、袁術は王朝に大きな失望感を抱き、翌年に旅に出ることにした。洛陽にうんざりしていたのである。
彼は従者として側近の家臣3人を連れて洛陽を出て、東へ向い、エン州に入った。
そこで彼が見たのは、厳しい生活をしている民だった。民は重税に苦しんでいたのである。
(袁術)「もし私が政治を執ることになったら、必ずこの民を救う。」
(従者)「若殿、ご立派な覚悟にございます。この紀霊も精一杯お供致します。」
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