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袁術は親の七光もあり、二十歳のときに郎(官僚)になり、25歳すなわち176年に穎川郡の太守として赴任した。
(袁術)「こんなに中央の宦官とつながっているやつがいるのか。こいつらは全員解雇だ。」
呼び出された一人の男が言う。
(男)「何をおっしゃる。これは昔は認められていましたぞ。」
(袁術)「わしは認めぬ。嫌なら去れ。」
こうして半分以上の官吏が辞めた。
そのため袁術は地元の県令を呼んで、優秀な人物を推挙させた。また自ら荀爽の家を訪れた。荀爽は天下に知られる名士である。
(袁術)「荀爽先生、私は天下の政治が乱れようと、ここ穎川だけは乱れることなく善政を行いたいと思います。先生のお力をお貸しください。」
(荀爽)「お主の気持ちはわかった。されど、わしはもう老いた身だ。甥の荀イクを行かせよう。」
(荀イク)「袁太守にお仕え致します。」
こうして、荀イクが仕えることになった。
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