千枝ちゃんいじめ

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千枝ちゃんいじめ

「30、 31、 32、 さんじゅう…さん! さんじゅう……し! さんじゅう…っ…ごっ!」 自室で筋トレに励む女の子がいた。 里中千枝は 最近天城雪子に絡む不埒な者を撃退する為、 日夜トレーニングを続けていた。 サンドバックを強烈に揺らすかもしかのような足。 といっても、 今日はサイハイブーツという、 足を簡単に覆う物を履いていた。 先に腹筋、 背筋、 腕立て伏せをやってきた為、 体力的にも限界だった。 だが体が限界だからこそ、 限界の中でそこから力が生み出され、 強くなるというのを彼女は知っている まず彼女にとって、 朝のラジオ体操は欠かせない行動の一つだ。 眠っている体を起こし、 休みなく一日フル活動する為に体のなまりを無くす。 昼間はアンパンとコーヒー牛乳などではなく、 基本的にちゃんと栄養バランスのとれた食事をする。 おやつに肉ガム。 夜は腕立て伏せ、 腹筋、 サンドバック等、 基礎体力作りに余念を欠かさない。 成龍伝説他、 多数のアクション映画を見たりして日々研究し、 それを足技に活かしている。 「54! 55! 56! 57! …はぁ、 はぁ……っ、 58っ!」
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