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「あらあら、あなたのせいでカップが倒れて中身が零れちゃったじゃない」
レミルはその何かを片手で持ち上げたままカップをもとに戻し、カップに注ごううとティーポットを傾けたがそれも空だった。
「無くなったなら入れないと」
レミルがそう呟くと持ち上げてた何かの前に手をやりグッと力を込め、
グチャッ メキャッ グチャッ バキッ ブチブチブチッ
生々しい音と共に黒い塊を取り出し
ブチュッグチュッ
取り出したそれを無理矢理ティーポットに詰め込み、
コポコポコポッ
カップに液体を注ぎ込み、一口とても美味そうに飲み
「あなたも飲む」
少しカップを持ち上げながら
「以外と美味しいのよ
心臓から搾りたての人間の血って―」
その言葉を言い終える前に、ブンッとグレンに向けてなにかが飛来するがグレンは最小限の動きでそれを回避し扉にぶつかった何かに目をやった。
それは顔が判別出来なほどぐちゃぐちゃにされ心臓の所がポッカリと穴が空き、今なお血が流れ続ける人間の死体だった。
無論それは少女がグレンの撃った弾丸をガードしたものであり、少女がグレンに向かって投げたものである。
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