Ⅰ.Ebony gun wolf

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ケラケラケラとレミルが楽しそうに笑ったのを 「フッ」 グレンが嘲笑った。 「何が可笑しいのよ」 レミルは再び目を血走らせる。 「こんなんで勝てると思ってるのが可笑しくてな、それにこの傷の代償は高いぞ」 「そう― ならやってみなさいよ!!」 再びレミルがグレンに向けて両腕を振るう。 直線的な右腕を紙一重で避け― 真横に薙いできた左腕を体を沈め、バランスを取りながら右手の片手撃ちで四発の弾丸を撃ち出した。 その弾丸は少女の体に減り込む。 「はっ学習能力がないの? 私に普通の銃は―」 バンッと小さな爆発が少女を包み、両腕、両足が紫色の血を噴射しながらあらぬ方向へ弾け飛ぶ。 「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! 腕がぁ足がぁぁぁぁ! キサマァァ何をした!!」 四肢を失った少女は、支えを失いボトリと床に落ち、まるで赤子の様にじたばたと暴れながら叫んだ。
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