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「炸裂弾に弾を変えただけだ」
少女をこんな姿にした張本人のグレンは、少女向かって歩きながら言った。
その言葉に、レミルは血走らせた目でグレンを睨みながら歯を食いしばり
「悪魔の再生力を嘗めるなぁぁぁ!!」
その言葉を合図に吹き飛んだ筈の両腕両足が、少女の型をした化け物に向かってズルズルと動き出す。
ガンッ
「ガフッ」
手足が少女の元に戻ってくるよりも早く、グレンは暴れる少女の咽を踏み床へと押さえ付け銃口を額に向けた。
「ガッフッグッその銃で撃った所て私は死なないぞ」
少女は苦しみながらも強気の姿勢を崩さない。
それどころか、かっと目を見開き
「いいか、お前がその銃で撃っても私は死なない何発撃ってもだ!
その間に両腕両足は私の元に戻りそしてお前を時間を掛けてゆっくりと嬲り殺してやる!
アハッアハッアハッアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
さも愉快と言わんばかりに笑い出した。
「だから何だ」
グレンは一言それだけを返す。
「アハハハハハッ、あ?」
「だから何だと言っている。
悪魔の力なんか見飽きてる、どうらや確かにお前は回復力が強いらしいな。
だが――
たったそれだけだ」
グレンが人差し指と中指の二本で銃身の装飾の十字を撫でた。
「なら」
ブゥッン
銃身からの機動音。
バチバチッバチバチッ
「幾らでも手はある」
銃身が黒く禍々しい電撃を纏った。
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