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グレンの言葉を聞いたレイマンは両手で顔を覆い大きくため息をついた。
「頼むグレン=グラッドレイ、娘をレミルを止めてくれ」
吐き出すようにその言葉を言った。
「分かった、これが契約書だサインが済めば契約成立、後は俺の仕事だ」
ヒュスカがサインし終わると、レミルの部屋の場所を聞き出し
「一時間以内に戻る」
と言って扉に向かって歩き出した。
「もっもし、もしあんたが戻らなかったら・・・」
レミルは出て行こうとするグレンの背に尋ねた。
「俺はこんな所では死なない」
そう言い残し、グレンは居間を出ていった。
そして今グレンの右手には、マガジンはリボルバータイプで銃身が長方形で赤字の装飾のされた銃が握られていた。
無論レミルに向かって銃弾を発射したのはこの銃だ。
そして当のレミルは、
「あらまあ本当にせっかちね」
神速で抜かれた銃で撃たれた筈の少女は、何かを目の前に持ち上げて盾にしていた。
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