Curious

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「申し訳ありません。目標を見失いました。1245~1247地点、7方向進行中です」 老人が溜息をついて答える。 「報告は私がしておいた。今後このようなことは無いように」 何度か聞いたセリフだ。 「あ、局長」 「なんだ?」 「明日、休みをいただいてよろしいでしょうか?」 老人は疲れたような顔になった。 「許可する」 「それと…」 老人は俺の言葉に反応し、こちらに威嚇的な目を向けた。 「外出許可とクレジットカードの貸し出しをお願いします」 俺は返事を聞く前に部屋を出た。
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