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「ここがリュシオンか?」
「そうみたいだね…名前も書いてあるしね」
山に囲まれた平原に建つ学園【リュシオン】
この建物、高い城壁に囲まれていて高い塔が建っているのが外から見える。
「噂通りでかいな~。1つの都市ぐらいの大きさじゃないのか?」
この青年はルゥ。銀色の髪を後ろで縛っている。
「僕の調べでは学園の中にいろいろな施設があって利用できるみたいだよ」
もう1人の青年はギィ。肩までの金髪に眼鏡をかけている。
「それは便利そうだな。ところでよ…聞きたいことがあるのだが…」
「何?どうしたの?」
ルゥは周りを見渡しながらギィに話しかけた。
「入り口ってどこにあるんだ?みたところ扉らしきものも見つからないけどよ」
確かに学園は周りを城壁で囲まれていて扉らしきものはなかった。
ルゥの質問にギィは呆れたように言い放つ。
「初めてきた僕が知ってると思うの?普通に考えたら知らないでしょうが」
「お前は普通じゃないだろ?情報は最大の武器…とかいつも言ってるだろ」
ルゥは軽く笑いながらギィに言い返す。
「まぁ、僕にも知らないことはたくさんあるさ。しばらく話しでもしながら待ってみようよ」
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