序章

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ラビィの示した方向に歩いて行くと魔方陣が見えてきた。 「これは…なかなか高度な魔方陣ですね。これを描いた人は相当なレベルでしょうね」 ギィは描かれた魔方陣を調べて呟いた。 「でもよ、この上に乗れば転移できるんだろ?それなら誰でも学園に行けるんじゃないのか?それこそ学園を憎んでる奴とかよ」 ルゥの抱いた疑問にはラビィが答える。 「この魔方陣からの転移にはパスワードとアイテムが必要だよ! だから学園関係者以外は入ることなんてムリムリ… 乗った瞬間に海の中に飛ばされる仕組みだしね。」 笑いながら言うが、内容は笑えるようなことでは無かった。 「それじゃ…学内にいきますか!パスワードは『サイレントドック』。」 ラビィがパスワードを言うと魔方陣が白い光を放ち始めた。 「2人とも魔方陣の上に乗っても平気だよ」 2人が乗ると魔方陣が赤い光を放ち始める。 「パスワードには意味があるんだろ?なんで『サイレントドック』なんだ?」 ルゥの質問にギィも疑問に思ったのかラビィの方に顔を向ける。 「それは…後でのお楽しみ!学長に会えばきっとわかると思うよ」 魔方陣が強い光を発し2人と1匹の姿は見えなくなった。
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