粉雪舞い散る夜に

6/10
前へ
/77ページ
次へ
「しかし、今夜はさむいな・・」 悟が外を見ながら僕に言った。 「確かに、夏が終わったらすぐだったな・・・」 僕も外を眺めてしまった。 二人で馬鹿のように外を眺めていると、僕の後ろから声がした。 「あたしも汁がのみたいな・・・・・」 驚いて後ろを振り返ると、パジャマ姿にはんてんをはおった、僕たちと同年代と思われる少女が立っていた。 いつの間に店に入ったのだろう? このコンビニの近くには大きな総合病院があり、そこの入院患者さんがコンビニに良くくる。 彼女もそういったたぐいなのだろう。 僕は彼女に近づいた。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加