粉雪舞い散る夜に

7/10
前へ
/77ページ
次へ
「オデンが欲しいんですか?」 彼女に話し掛ける。 良く見ると可愛い顔つきをしている。 「汁だけ欲しいんですけど・・・」 彼女は下を向いたまま言った。 足元に目をやるとスリッパのようなものを履いている。 やはり病院に入院している患者のようだ。 しかし、汁だけはお金も取る事はできないので、僕はちょっと困ってしまった。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加