粉雪舞い散る夜に

8/10
前へ
/77ページ
次へ
まぁ、悟の奴にも汁だけやったしな。 僕は仕方ないなとあきらめて、ポリ容器を取り出した。 そして、オデンの汁をいれると彼女の前に出した。 「ほんとは、いけない事なんですけどね。」 僕は一言だけ言うと彼女は容器を受け取って、一口飲んだ。 「暖かくて、おいしい・・」 彼女は笑顔で言った。 コンビニのオデンの味というものは、各店舗で微妙に違う。 それは、温度管理やだしの薄め具合だったり、理由はあるのだが・・・ この店のオデンの管理は僕がやっていたので、 「おいしい」 という彼女の言葉はすごく嬉しかった。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加