10月6日

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ここは田舎にある普通科S高校だ。 月曜日で、これから二限目の「現代文」の授業が始まろうとしている。 皆和やかムードで10分間の休憩をすごしているが、この三年五組だけは違った。 皆席にキチンと座り、隣の席の友達と喋ったりしているが、どの顔も恐怖で青ざめて引きつっている。 それもそのはず、先週我が校では中間テストが行われた。 そのテストが返ってくるからだ。 Y.O「ねぇY.Iさん、今回も俺S.N先生に怒られるよぉ」 Y.I「うん、N先生テストの度に一人一人怒ってくからね。ボクも今回はヤバいかも…」 Y.O「あ、ほら来た!」 教室が一瞬にして静まり返った。 S.N先生が教室にいつものごとく颯爽と入ってきたのだ。 S.N「はい、始めましょう」 先生が教卓についた。 『死刑の始まり』である。
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