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暗くて冷たくて落ち着いて…。
私の心が休まる場所…。
椅子に座り、無理に足を引き上げる。
両腕で包む様に抱き、足と足の谷間に顔を埋める。
「・・・。」
足はジンワリと温かく…
頬はヒンヤリと冷たい…。
私は泣いていた。
初めての恋
初めての告白…。
15年…もうそろそろ16年生きてきて初めて人を好きになった。
初めて片思いをした…。
恋をしたのは隣のクラスの男子…。
元は同じクラスの男子。
顔は並よりちょい上…。
勉強が出来るわけでも出来ない訳でもない。
スポーツも平均的に出来る。
そんな人に私は惚れた…。
友達に相談すると『アイツのどこがいいの?』と訊かれた。
その時、私は『熱心さに惹かれた』と答えた。
彼の名前は『牧原 ミサキ』。
バスケ部の一年生。
ただ明るく…ただ元気に…。
部活も熱心で、レギュラーを目指して頑張っている人…。
私と話す少ない男子でもあった。
最初は『喋っていると楽しい人』、『隣に居ても苦にならない人』だと思っていた。
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