~禁煙解禁の夜~

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   たまってしまっていたゴミ袋。それは、気持ちを吐き出しきれなかった自分自身のように思えた。    煙が苦手だと聞いていたから、すっぱりとやめた煙草。代わりに、横も見ずにあいつのことだけを想っていた。  口には出さなかったが。  だが、あっさりと、それこそ俺の禁煙解禁と同じくらいすっぱりとふられてしまった。      
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