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ことの発端は昔、
勇者がまだ小さいころにありました
勇者は山奥に祖母と二人きりで住んでいました
勇者の両親は熊に襲われ死に
祖父は無実の罪で捕まり処刑されていたからです
勇者の祖母は足腰が悪く、
ずっと山の奥にくらしていました
勇者は優しい子供でしたので、
町の子供と遊びたい欲求を抑え
祖母の手伝いをして毎日を過ごしていました
そうして勇者が9歳になった年です。
ある日突然
優しい祖母が亡くなってしまいました
勇者はあまりの絶望に
食べ物の喉を通らず、睡眠も出来ず
ぼんやりと闇の中で
ただなにもない一点を見つめて動けませんでした
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