遥へ

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そして僕らは今この赤いカーペットの上に立っていた 誓いのキスを交わした時 君の顔はもう不安げな表情ではなくいつものように優しく笑っていた 『僕はこの笑顔を護りたい』 そう心から思っているんだよ 遥 左手に宿した僕らの絆を 大切にしていこうな? 僕ら二人で永遠に でも、もしかしたら 数年後には小さな足音も聞こえるかもしれないね 僕はその足音が結構楽しみだったりするんだ でもそれは今度君に言おう 今は今日の日が胸いっぱい幸せだから 「愛してるよ、遥」 僕の言葉に君は微笑んだ          END
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