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1998年
「はい、そこ~。やめなさい」
「いやぁ、死ぬの!」
「あのねぇ、君もあれだろ?
あのhiroとかっていうギタリストの後追い」
「そうよ。もう私生きていけない~~」
「だからって、こんな所から飛んだって死にゃしないさ」
「うぅ・・うあ~ん!」
「まぁ確かに、あいつのテクはすごかったよな」
「ふへぇ?」
「人を魅了するプロだったよ」
「・・おじさん、hiroを知ってるの?」
「まぁな、さぁもうこっちに来な」
「・・はぁい」
「最近あいつを追っかけて死ぬやつが多いが・・あいつはそんなこと望んじゃいないさ」
「おじさん、hiroと知り合いなの?」
「・・・お嬢ちゃん、名前は?」
「私?山田涼子」
「一人で帰れるか?」
「まぁ、女子高生ですから・・」
「それじゃ、気をつけて帰るんだぞ」
「あの~、おじさんは何者?」
「俺?俺は井場仁。みんなからはハイジって呼ばれてる下っ端の警察官さ」
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