5人が本棚に入れています
本棚に追加
「やっと見つけたぜ、切り裂き魔。」
男達の中央には銀髪のセミロングが美しい、白いローブを羽織った男、いや顔立ちからして青年か。
ここは薄暗い路地裏。
男達は様々な武器を手に青年を囲んでいる。
皆、目は血走っており眼光は鋭くただ一点を捕らえていた。
「お前を殺せば、俺らも裏で名が上がる。」
青年はうつ向いたまま微動だにしない。
「さぁ!エモノを抜けや!」
青年の口元が微かに緩んだ。
「切り裂き魔が丸腰ってなわけねぇよな!」
男達は思い思いに言葉を浴びせかける。
長い沈黙が流れた。
口火を切ったのは青年の真後ろの男、サーベルを振りかざし襲いかかる。
最初のコメントを投稿しよう!