切り裂き魔

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「やっと見つけたぜ、切り裂き魔。」   男達の中央には銀髪のセミロングが美しい、白いローブを羽織った男、いや顔立ちからして青年か。   ここは薄暗い路地裏。   男達は様々な武器を手に青年を囲んでいる。   皆、目は血走っており眼光は鋭くただ一点を捕らえていた。   「お前を殺せば、俺らも裏で名が上がる。」   青年はうつ向いたまま微動だにしない。   「さぁ!エモノを抜けや!」   青年の口元が微かに緩んだ。   「切り裂き魔が丸腰ってなわけねぇよな!」   男達は思い思いに言葉を浴びせかける。   長い沈黙が流れた。   口火を切ったのは青年の真後ろの男、サーベルを振りかざし襲いかかる。
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