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「あっ…あ、はい…っ」
突然の事でびっくりした私はどもった。
何で私の番号知ってるの!!??
「いきなりごめんなさい。
前に憂祐の携帯見た時に、サヤちゃんが今の彼女だって知って番号メモっちゃいました」
こわっ…
「あ…はぁ……」
私はそれしか言えなかった。
「今日は何かごめんなさい。酔ってて……今だいぶ冷めたから…」
「あ、はい……」
何電話??と私は思いながら言った。
「私………」
リリカが言う。
「憂祐の事がまだ好きで忘れられないの。」
…だから何?
「私は憂祐じゃないと駄目なの。
私たちは長く一緒にいたし、そこそこ有名な二人だったし、憂祐にも私にもお互いじゃないと……釣り合わないし」
貴方じゃ憂祐と釣り合わないって言われた気がした。
「憂祐と別れて下さい」
私は黙ってた。
ずっと。
「憂祐を返してほしいの」
リリカはずっと喋り続けていた。
返してほしいって…
「いや、それは彼が決める事だし元はリリカさんが浮気したからですよね?」
私は口を開いた。
浮気したくせに何都合いい事言ってんだ?と思った。
「そうだけど、やっぱり私は憂祐がいいから。」
は?
「勝手すぎでしょ」
私はイライラした。
「担当の事で不安にさせるくらいなら、別れてほしいの!」
リリカが言った。
…何?
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