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「この子がサヤ。私の友達ね!」
ユキが二人に私を紹介した。
「あ、初めまして。サヤです」
私はぶっきらぼうに言った。
「めちゃめちゃ人見知りするんだわ(笑)」ユキが付け加えた。
「で、こっちが陽平。」
ユキは向かいに座っている、明るい髪の甘いマスク君を指してそう言った。
「初めまして★」
顔と似合わず、落ち着いた声で彼は言った。
私は軽く会釈した。
「で、こっちが私の友達の
憂祐。前の職場の友達ね」
帽子の彼を指してユキが言った。
「どーも」
軽く頭を下げて少しニコッとした。
私も会釈した。
「憂祐もさぁ、人見知りなんだよねぇ~」ユキが困ったように言った。
「でもまぁ、うちら接客業じゃん♪だから何とかなるでしょ!!」と付け加えて、とりあえず飲もう!!となった。
「とりあえずー、今日のこの日に乾杯!!」
とユキが取った。
「今日のこの日って(笑)」
陽平が笑った。
「はいはい、乾杯ー♪」
と押し切るように憂祐が言った。
「乾杯ー♪♪」
最初は緊張していたが、その内に緊張が溶けてきた。
でもイケメンすぎて直視出来なかった(笑)
毎日毎日リーマン相手してると若い人が新鮮(笑)
私は陽平に魅入った。
「ん??」
陽平と目が合い、あっ と私は目をそらした。
「何何??!」
陽平が私に聞く。
「いや、何でもない!!」
焦って答えた。
「え?なしたの?」
ユキが突っ込む。
「いや、サヤちゃんが俺の顔見てたからさぁ」
何かついてる?と陽平は顔を触りながらユキに聞いた。
「あ~…イケメンいるって言ったからね♪」
ユキはイタズラっぽく横目で私を見た。
「いやいやいや!!!」
恥ずかしくなって全力で否定した。
「否定しすぎやろ!!」
陽平が突っ込んだ。
隣で憂祐が笑った。
「残念だったね~!!」
ユキがからかって「あ、ごめんごめん!!」と私が言った。
陽平はよく喋りよく笑い、その笑顔がまた可愛かった。
太陽みたいな人だった。
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