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「あ、いや違う。ごめん」と私は陽平に言った。
『あ、ハル?』と陽平が言った。
うん、と私が言うと 代わって と陽平が言ったから「代われって」と言い憂祐に電話を渡した。
「おはよーございます」と憂祐が言う。
私は化粧でもするかな、と化粧品をバラバラとテーブルに並べた。
「涼さん~爆弾(他のホストの客と連絡取ったり会うこと)はやめてくださいよ~~!!」と憂祐が言った。私はその言葉に反応して憂祐をパッと見た。
憂祐はヘラヘラ笑っていた。
「え?いやいやいや!!!
………アハハハ!!!」
楽しそうに憂祐は話している。
「いや!ヤキモチではないけど!…え?…………え!!!!まじっすか??!!」
イキナリ声を上げる憂祐に私はびっくりした。
まさか陽平くん、初回の事言ってないよね?
私はドキドキしながら憂祐を見た。
「俺も混ぜてくださいよ~。てか何で二人で飯行く必要があるんだ?」
憂祐は陽平が私にご飯を誘った事に、膨れていた。
私は少しホッとして、鏡を見た。化粧を始めると、終わるまで憂祐は陽平と話していた。
…ほんと仲良いなぁ…
「ちょっと涼さん~平気で人の彼女と二人で会うのとか~~」
憂祐はゲラゲラ笑いながら、時に少し怒ったりしながら会話していた。
「ま、涼さんならいっか!!つーか俺は今日同伴なのに~~代わって下さいよ~」
そんな事を話している内に憂祐が「サヤ、涼さん」と交代の時間になった。
「はいはい」
と私が言うと『ハルはほんとにお前バカやな~』と笑って言った。
「何それ」
『親バカみたいなもん。あ、初回の事は言ってないしとりあえず後でよろしく~』と言って電話を切った。
「…………」
私はピッとHLDを押した。
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