クリスマス

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憂祐はその私の態度に不満な感じだったが、無視して「行ってきま~す」と家を出た。 元カノってだけでも微妙なのに、あげく少し有名キャバで綺麗で嫉妬しそうなのに、私にはその資格がない。 仮に憂祐が浮気しても何も言えない。 私は自分に落ち度がある事を充分理解してる。 そしてその落ち度を綺麗に削ぎとる事も出来ない奴だ。 憂祐が不満に思い、浮気や何かをしても私には責められないのでは? と思っていた。 現に私はこうして、営業が終われば空に会いに行くのだから。 憂祐は私に「いや!」とか嫉妬をしてほしいだろうけど、仕事として頑張ってこいとしか言えないし、現にそれがお金になり生活の糧になるのだから仕方がない。 そもそも、空を切れない私があーだこーだ言えないわけよね。 タクシーを捕まえる間そんな事を悶々と考え、店に着く頃には、まだ営業前だと言うのに「あと何時間」と指で数え、R店に行く思いを馳せていた。  
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