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10月の誕生日祝いで、めぐにホストに連れて行ってもらってから新宿歌舞伎町を知り、味をしめた。
昼職なのにホスト行くとか…私どんだけだよ。
そんな事を今なら思えるけど、当時は見るもの全てが新しくて斬新で新鮮だった。
文字通りキラキラしていた。
昼職でも関係ない。
ホストが好きで、担当や店が好きで何が悪い。
それで成り立つ世界だ。
夜の世界は夜の世界だけのものじゃない。
私はそう思うよ。
よく、昼職のくせに とか言うけど職業関係ない。
でも馬鹿だったのかな。
しゅうちゃんと付き合っても満たされない私は、それが何なのかわからないでいた。
しゅうちゃんはホスト。
私は昼職。
あの頃私は絶えず絶えず男の人がいて、「やり手」みたいに思われていた。
しゅうちゃんに飽きがさした時、友達のユキから連絡が来た。
「ねぇ、今日さぁ友達と飲むんだけど来ない?」
今から?
だるっ…
「サヤどこにいんの?」
因みにサヤは私の名前(仮名)。純だとややこしいから今回は○○ではなくサヤにしてみた。
「え??私、新宿。」
日曜日でめぐと遊んでいた。カラオケしたりご飯したり…。
「新宿?!近いね!!今渋谷だからさぁ、来ない?一人?」
「友達と一緒。でももう解散するけど…」
その日は夜まで遊べなくて19時には解散予定だった。
「まじ!?ナイスタイミングじゃん!!来てよ!!」
「渋谷かぁ…気が向いたらね。」
「…向いてよ。」
半ば強引に私は渋谷に向かう事にした。
めぐと別れ電車に乗る。
渋谷なんか行かないし、嫌いなんだよなぁ。
まじだるー
しかも友達って誰よ。
最強に人見知りするけど大丈夫かな。
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