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「次奏傷つけるような真似したら、こんぐらいじゃ済まないから。」
「――…わかってる。」
環のその言葉を聞くと、遥香ぱっと奏へ向き直った。
「先、行ってるね!遅刻すんなよ!!!」
明るくそう言い残すと、そそくさと立ち去ろうとする。
「遥香!」
奏は思わず呼び止めた。
遥香の歩みがぴたりと止まる。
「…本当に、ありがとう。」
遥香は振り返ると、にっこりと笑った。
「遅れるなよ!ドジかな!」
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