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「…ありがとう。助かる。」
切なさを堪え、奏は精一杯笑って言った。
環はそれに気付いたのか何も答えず、静かに奏を見つめていた。
奏は深く深呼吸をする。
出来るだけ気持ちを切り替え、ぱっと遺書を両手に持ち直すと、中を破らないよう慎重に封を開け始めた。
――自然と手が震え、冷や汗が出る。
それもそのはずた。
だってそれは、
これから始まる
『死のゲーム』への
“招待状”となったのだから――…
.
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