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銃弾はまっすぐ車の底に着けられていたブレーキオイルの缶にぶち当たった。
「キュゥン」
金属に当たる音がしてブレーキオイルが漏れていく。
中に乗っている人間はまだ気が付いていない。
しばらく下っていくとブレーキを踏んだ。
だが車は徐々に速度を上げて坂道を降りていく。
「!?」
何が起こったのか分からずブレーキペダルを何度も強く踏む。
だがタンクからはブレーキオイルは抜けきって無くなっておりブレーキが効くはずがなかった。
パニックになり平常な時に考える「扉を開けて外に飛び出す」という行為が出来なかった。
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