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「好きだぁーー」
『ウザい』
「俺は、」
『ウザい』
「咲!お前だけを、」
『ウザい』
「愛してるんだぁー」
『ウザい』
「咲!サーキ?咲チャーン!
咲・サキ・さき!!
立花 咲!!!
咲のためなら死ねるー」
『じゃ、死ね』
「え、何?もしかして、脈アリ?」
『死ね』
「生きて、咲を愛すー!!」
『モーッ!このあほんだらー!ポンジュースー!フルーツポンチー!!ってか、フルーツポンチに謝れバカー』
彼女、
立花 咲(タチバナ サキ)
の周りを付きまとった俺を、
いい加減キレた咲は、
持っていたカバンをブンブン振り回しながら抵抗してくる。
(はにゃー!自分で挑発しといてなんだが、
自分の言ったことに逆ギレって…キャーキャー可愛過ぎるゼ
マイハニー!!!)
「お前は、女子か!
跳ねるな噛み締めるな!
何より思考がだだ漏れだ、、、
ってかマイハニーって、、、」
と、いい加減学校の帰り道の恒例行事のようになってきた
2人のやり取りを止めに入ると、
「お前だって、彼女のこと子猫ちゃんて呼んでるだろ」
と邪魔をされた腹イセの様に
目を細めれば、
俺の後ろでボーッと空を見上げる彼女を見ながら
ニヤニヤさせる。
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