Restart

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時計が5時を知らせる音を鳴らした。 通常業務終了の合図だ。 みんなこの音で次々と帰っていく。 だが、今日は誰も動かない。 しんと静まり、睨み合ったオレたちを周りが見ている。 最初に動いたのは高橋だった。 パソコンの電源を落とすと会社を出て行った。 注目の目はオレに注がれたが、いつものようにヘラヘラと謝って会社を後にした。 これで文緒さんとの約束を果たせただろう。 文緒さんは言った。
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