ｏｖｅｒ ｔｈｅ ｒａｉｎｂｏｗ

Ｒｅｓｔａｒｔ

「雄介を裏切るようなことをしたの。

そのことについても
私は全部話したいの。

今まで無くすのが恐くて隠してたこと全部。

だから私の話を聞いてもらえるように何とか話してもらえないかな。」

「オレが言って聞くと思ってんの？」

「あなたじゃなきゃ
出来ないと思ってるわ」

そう言って笑った。

確かにこういうやり方が出来るのはオレかもしれない。だけど。

「オレがそんなことやると思う？自分の得にもならないようなことをさ？」

「あなたはやるわ」

自信あり気に答える。

「なんで。やんないよ。」

「やるわよ。
あなた雄介の辛そうな顔、見たくないと思ってるでしょ？

私のためじゃなく

雄介のために

あなたはやるわ」

すべてお見通しだよ。

やっぱりあんたはスゴいよ。文緒さん。

オレはオレの気に入ってる人には笑っててほしいんだ。

例え、その人の中にオレがいてもいなくても
そんなことは関係ないんだ。

負けを認める。

後はアイツ次第だ。