Truth

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私のアパートのある駅から5つ目の駅に降りた。 香織が住んでいる街だ。 住所は結婚式に呼ばれた高校の同級生に聞いた。 あれから香織も私の連絡を拒み続けていた。 最近の私 こんなのばっかりだな。 前ならきっと 誰が離れて行っても 手をのばしたりしなかった。 何もかも諦めていた。 駅から10分くらい歩いただろうか。 大きな2階建ての家が見える。 そこに小山内と書かれた表札を見つけた。 ベルに手を乗せる。 ピンポーン 間抜けに音が響き渡る。
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