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2回、3回。
出てくれることを
祈るような気持ちでいた。
………7回。
10回、11回…。
しつこく待つのは止めよう。
もう寝てるんだ。
……分かってたんだ。
切ろうとした
その時
「もしもし…。」
文緒の声だ。
「もしもし…?雄介?」
1ヶ月ぶりの文緒の声だ。
目を閉じた。
「雄介?聞こえてる?」
文緒が僕の名前を呼んでいる。
「聞こえてるよ」
僕はやっと答える。
文緒。
どうしてこんなに
愛しいんだろう。
君だけが
僕の全てを震わせるんだ。
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